文系エンジニアの雑記

端的に言うと、offtime編。まあ、onもoffも意識して区別していないが

情報感度について No1

このブログでは、ちょっとした雑記を書いていきます。筆者の苦い経験やら、普段の思考やらを割といろいろな方向に対してとげとげ書いていきます。
ここで書かれていることは、あくまでも筆者の考え、思ったことに過ぎないため、こんなもんだな~といった感じで受け止めてもらえると幸いです。
今回は、タイトル通り、情報感度について、書いていたら、結構なボリュームになってしまったため、2回に分けます。
詳細は以下の目次からです。


★Content
・情報感度ってそもそも何?
・情報感度がある人というための要件
・主観的な情報感度と客観的な情報感度について


情報感度ってそもそも何?

情報感度とは主体的に情報を探すこと。日ごろから何かしらのテーマを持って情報に接していることである。
これは、とあるwebの記事に書かれていたことでした。



上記で紹介した記事の落とし穴

先ほどあげた記事を初めて読んだときは、
「自分主体的に情報を探している!!」
「自分テーマを持って情報を探している!!」と有頂天になっていました。

しかし、改めて現在この記事を読んでみたところ、この主体的という内容が、主観による主体的になっていないかな?という疑問が出てきました。
その理由として、よくビジネス書で書かれる言葉があります。
目的を持つと○○
情報収集する人は○○
これらの言葉がもし真だとすると、情報感度の高い人は、○○になるのでは?という仮説が頭に思い浮かんだからです。

この仮説が実際に記述されている本

思考停止という病

思考停止という病

この本では、ゴールすなわち目的を決めてそれに対する圧倒的な知識を集めることで思考停止を抜け出せるといった意図の内容でした。

しかし、実際には、○○ではなく、一般的な多数派の人間であるなという感想を持っています。むしろ、そういう情報感度より、日ごろの仕事のQCD、結果を重視する人のほうが人生うまくやっていそうという印象すら持つことが多いです。
ました。具体的な例として、読書会を上げてみます。上記の本がたまたまテーマ本に挙げられていたので、
読書会とは、好きな本を読んで、または、ある決まったテーマの本を読んでそのことについて発表し、質疑応答があるという会です。
こういう会に参加する動機として、
・本を読みたい
・本を読んでいる人と交流したい
・読んだ本について話をしたい
・読書とスキルの実践を結び付けたい

こんなものがあげられると思います。

上3つは目的を果たしていると思うのです。
しかし、「読書とスキルの実践を結び付けたい 」
こういう目的で参加している人たちは、本当にスキルの実践に結びついているのでしょうか。


情報感度がある人というための要件

読書した内容が実践に結びつくには、次の過程が必要になると考えています。

1.課題の把握
2.課題に対する全体像の把握(目的を達成するためには、どこに何があるのか)
3.全体像を把握するための情報収集(ざっくりとができないなら、片っ端から集める)
4.集めた情報に対してパターンを発見する。
5.作ったパターンに対して、それが正しいか実際に使ってみて検証する。
この過程を学びのサイクルと呼んでいます。


このことについてもっと詳しく書いてある本があります。
この本に対して、最初一般論だなと思っておりましたが、実験や前例のある論文が数多く記載されていて、読みごたえも、信ぴょう性もありそうだなと個人的に感じまし
た。
この本の中で、情報収集の段階で写経をすることを進めていましたが、理解を深めるという観点では、有意義なことでしょう。


では、これを読書をビジネスの実践に移すという過程に置き換えてみます。

1.何のために本を読むの?という読書の位置づけ
2.1.で考えた目的を果たすために必要な本を探す。
3.探してきた本を読む
4.読んだ本の中から、仕事につかえるパターンを見つけ、実践できる形に落とし込む
5.実際に仕事の中で実践してみて効果が出たか検証する
この5つの過程を踏むことが読書とスキルの実践を結び付けることになると考えています。

では、実際に、読書会はどのフェーズで使われるでしょう?

私があえて、役目を考えてみたところ、
2、3、4の過程で使われるだろうと考えます。


そもそも、学びのサイクルを完結させるためには、5まで進める必要があります。
そして、5のフェーズが最も重要なフェーズになるでしょう。
そのため、勉強会に参加した後、
本当に5をやっていますか?5をやるためには何が必要かわかりますか。という疑問が出てくるのです。
なぜ?というと行動しようと人間が考えているとき、まず何から取り組むかという問いから考えます。


仮説としては、まず5のフェーズに取り組むと思います。

例えば、今度の新商品提案を行うにあたって企画を考える。という課題があるとします。
そしたら、より多くの企画を考えるという行動を真っ先にやりたいと考えるはずです。
また、今度の仕事で新しい技術を使います。新しい仕事をやります。
そしたら、その仕事内容について書かれた本を読み、実際にどうやって仕事に移していくのか、具体的な方法を考えるだろうと考えるからです。


とすると、そういう会に参加している時間がもったいないという発想になるかと思います。
下記の本でもそのようなことが述べられています。

勉強上手

勉強上手

※P126~P127引用
私がマイクロソフトの社長だった頃、ビルゲイツとヴァージンアトランティックの創業者のリチャード・ブランソンの講演会が、日経新聞主催で横浜のパシフィコホテルで開かれることになった。世界二大創業者、二大金持ちの豪華共演である。テーマは「アントレプレナーシップ起業家精神)」。起業を目指す人たちが3000人も集まった。
ところが、当の本人たちは、控室でこんな会話を交わしていていた。
「今日、俺たちの講演会を聞きに来ている人たち、何人いるの?」
「3000人だって」
「3000人!? バカだなあ、今日ここにきている奴らは、成功なんてできるわけないよな」
「そうだよね、成功したいんだったら、俺たちの話を聞いている暇なんてないよね。俺だったら、会社に戻って今すぐ働くな」
※引用終わり


上記の記述が全てです。

簡単に言ってしまうと、勉強会に行っている暇があるなら、働いてこいという話です。


多くの人がそのような行動に移せない理由とは、何のために情報を得るの?その情報を得ることで本当に求めている結果はでるの?が希薄になるからであると考えます。
この状態は、学びのサイクルを回しているとは到底言えないでしょう。


それでは、情報感度とはなんだ?という話に戻します。

情報感度という言葉の定義だけなら、上記の言葉の通りであると考えます。ただし、情報感度の高い人、という言葉の定義でしたら、そこには、主観的な情報感度と客観的な情報感度があって、この二つが両方あることで、初めて情報感度が高いということができそうです。

終わりに

情報感度という内容、本当にあるかどうかはこの言葉だけではわかりません。
そして、最後に書いた、主観的な情報感度と、客観的な情報感度の違いについて、次回の記事では書こうと思います。